【私に起きたLGBT《セクシュアルマイノリティ》問題】上京編

【私に起きたLGBT《セクシュアルマイノリティ》問題】上京編

現在、22歳の息子は、20歳の時、どうしても、大阪に行きたいと言ってきたんです。

大阪で一人暮らしをしたいと。

ずっと田舎で、親元で暮らしてきた人間が、都会で一人暮らしなんて出来るはずが無いと思っていました。

1人で出来るもんと思っているだろうけど、生活となれば食事だって、洗濯だって、今まで何一つしてこなかったのに、そんなの出来るはずがないと。

やはり、心配だと言うことが1番だったかな…。

お金を出して行かせたは良いけれど、やっぱり一人暮らしは大変でした。

無理でした…なんて言って帰ってくるのが関の山だと。

そうなったら、お金と時間の無駄になる。

偏見だけれど、下手したら、田舎者だから、悪い人に簡単に騙されて良からぬ事に巻き込まれたりするかもしれない…



 

トラブルがあった時、こっちにいれば、親も、友達も、守ることが出来るけれど、大袈裟な話、たった一人で都会に出ていくとなると、ニュースなどでよく耳にする、都会で一人暮らしをしていた若い子がが殺された…なんて事件も頭をよぎる。

たった一人で都会で一人暮らしなんて、そんな簡単じゃない…。

まだ20歳で、成人したと言っても、頭の中は子供。

世間知らずもいい所。

働き口があって行くという目的があるなら良いけど、それも無く、バイトをしながら仕事を探すと言っていた。

それは安易で、不安定な未来予想図を描いているとしか思えなかった。

一人暮らしとなれば彼は、家賃を払って、光熱費の支払いをして、自炊して生活なんて出来るのだろうか…と あれこれ生活していく上で、彼がやらなきゃいけないことを考えてたら、絶対無理としか思えなかった。

だから、諦めて欲しくて、どうしても行きたいなら、大阪で、一人暮らしが出来るだけの貯金をしなさい。

それが出来たら行ってもいいよって、そんな話をしました。

どれくらいいるかなって聞くので、 100万以上は要るんじゃない?と 余裕を持って答えた。

そうしたらきっと諦めてくれるだろうと思ったんですよね。

100万なんて貯めれるわけがないと、貯まったとしても何年後か。

その間に諦めてくれるだろう…と。

どんだけ過保護なんだと今となったら思いますが(笑)



 

それから、長男は、大阪に行きたいとは言わなくなりました。

でも、こっちでやっていた本職とは別に、週末は、居酒屋にバイトに行っていました。

きっと貯めれるわけがないと、思っていたから、大阪に行きたいと言っていた話も、ちょっとした世間話くらいにしか記憶することなく、 1年くらいたった頃、長男は、「やっぱり東京に行きたい」と言い出したんですよ。

どうせ行くなら東京まで行ってみたいと。

しかも、貯金もこの1年間で130万貯めたと通帳を見せられた。

もうそれを言われてしまったら、止めても勝手に一人暮らしするのに出ていくお金もあるので、理解を示すしか無かったです。

反対して喧嘩して、家出同然で出ていかれるのも嫌だったので。

でも1年間で、ダブルワークしながら130万貯める計画性と、やる気と、県外で一人暮らししたいと言う執念がここまであるなら、県外に行って一人暮らしも大丈夫かな…。

と、思うしかありませんでした。

大阪から東京に変わったことは、きっとよくよく考えて彼が決めたことだろう。

1年間で130万貯めたという印籠は、親を黙らせるには充分すぎるものでした。

可愛い子には旅をさせろ…と昔から言いますよね。



 

親というのは身勝手なもので、子育て早く終わんないかなぁーいつ終わるのかなぁーと、漠然と思っていたのに、 子育て終了の期限がいきなり見えてくると、心にぽっかり穴が空いたような寂しい思いで、心が支配されるものでした。

どうせ、いつか息子というものは自立してでて行くもんだって分かってたことでしょ?

毎日そう自分に言い聞かせるのでした。

引越しは、想像していたより親の役目は楽でした。

全国に展開している家具家電付きの不動産は、地方に居ながらも、東京の物件を閲覧調べることが出来、駅から何分だとか、アパート周辺の情報も把握出来、契約まで割とすんなり決まりました。

田舎でずっと生きていた子が、東京でたった一人で暮らしていく…

それはそれは心配で、この気持ちが落ち着くことなんてあるのだろうか…と、毎晩思い出しては、鼻をツーンとさせていました。

しかし、その不安すら打ち消す、息子が1年間、遊びは二の次に、バイトに明け暮れてまで東京に行きたかった理由に漠然とするのでした。

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