【不倫で人生を狂わせた女の話】後編

【不倫で人生を狂わせた女の話】後編

35歳を過ぎても M美は 男に誘われる事が 女の値打ちだと思っていた。

誘われるがままに 食事に行き 求められるままに体を許す。

それが 愛されている証だと信じて疑わない安い女の姿がそこにあった。

幼かった子供も 幼子から 少年に変わる。

しかし 彼女の生活も モテる女の定義も相変わらず変わることは無かった。



 

少し前から M美の息子は 母親である彼女に 膝が痛い事を 伝えていた。

しかしM美は 「成長痛だろう」としか思っていなかった。

年頃だし きっと背が伸びるんだろうと。子供にもそう伝えていた。大したことない 心配ないよと。

それよりなにより好みの男と 居酒屋に行く方が大事だった。

そんな子供の痛みを訴える言葉すら家を1歩出て 男の車に乗り込めば 忘れてしまって 母親でも無い 妻でもない【ただの女】になることを楽しんでいた。

逆に言えば 子供にも家庭にも無関心な父親と 夜になると着飾って出ていく母親。

M美の子供は 名ばかりの親が存在するだけの家庭で 孤独を感じていたに違いない。

息子は 膝の痛みを訴えても 鏡越しの 自分の顔を見て「大丈夫でしょ?」「成長痛でしょ?大丈夫よ」と目を合わさない母親に相談することすらしなくなった。



 

息子が 膝の痛みを訴えてから 数ヶ月がたった。

その間も しくしくと続く痛みと不安に 息子は1人で戦っていた。

もうどうにもならない状態になって SOSを出した息子。

やっと 彼女は 男と酒を飲むことより 子供に目線をうつした。

仕事を休んで 子供を病院に連れていかなければならない…正直面倒なくらいだったという。

成長痛だと疑わなかったし 行って 痛み止めを貰うくらいだと思っていた彼女は病院で 大きな病院を紹介される。

病名は 【骨肉腫】だった。

骨肉腫とは、骨を起源として発症した悪性腫瘍。

まさか…と思った…どうしてうちの子が?と。

身長体重は 今どれ位かな?普段の様子はどうでしたか?いつから痛がっていた?

痛みの頻度は?医師から聞かれても答えられない。曖昧な記憶しかない。

どうしてこんなに長くほっておいたの?

だいぶ痛かったはずだよ。

そう言われても 答えられない。

そこで やっと 自分の愚かさに気づく。

少しは人間の心や 母性が存在したのだろう。

世間知らずの馬鹿な女だっただけで 人間の血が流れてなかったわけじゃない彼女は自分の行動を悔いた。



 

求めても求めても所詮誰かの旦那の男だったり 独身でも所詮 相手は旦那も子供も居る簡単にやらせてくれる中年の女だとしか見てもらえない 男相手に一生懸命愛想を振りまき 男の機嫌をとり 着飾って来た。

世界に1人しかいない 子供、生まれてからずっと 母親を 無償の愛で 求めてくれた子供。

自分が愛すべき存在は 他人の男ではなく我が子だということを 息子を失うかもしれない…そんな時にならないと分からなかった。

痛がっていた時の顔も思い出せない。というか見てなかったかもしれない。

辛い、申し訳無い 私は馬鹿だ。

そう泣き言を言うM美。

はっきり言って自業自得。

子供を産んだからには 責任というものがあるということ。

子供と言っても 全く別の人格のいち人間であるということ。

子供を持ったからには 母親であることを決して忘れてはいけないこと。



 

人生には 当たり前は無く そのこの世に産み落とした一人の人間の成長や変化に目を配る必要があること。

それを 子供が 命を失うかもしれない。

足を失うかもしれない、そこまでになってやっと気がつくなんて。

後悔先に立たず。

この10年。

家族でもなんでもない、ただ体が目的なだけの男に費やして来た時間。お金。心。

取り返すことは出来ない。

自分の見なりにばかりお金をかけてきた彼女は 生命保険も学資保険もかけてなかった。

今更 もっとちゃんと子供の変化に気づいていれば…もっと 子供の話を真面目に聞いていれば…

最初に痛がっていた時に病院に連れて行っていれば…

なんて 毎日泣きながら後悔してる。

後悔してももう遅い。その時間は 取り返せない。

子供が居るのに 恋に溺れている人はいませんか?

子供そっちのけで 異性遊びをしている人はいませんか?

ウチは大丈夫なんて思っていませんか?



 

どうにもならないことに 心酔して 本当に大事なサインを見逃してしまわぬよう。

大切なものを無くしてしまわぬよう気をつけてくださいね。

旦那以外の男性に心奪われているお母さんがいたら、その男性は 母親を求めてやまない血をわけた子供の命や人生より 本当に大切なものかどうかよく考えて欲しい。

女の価値は 自分が一人の男をどれだけ愛せるか そしてその一人の相手にどれだけ愛してもらえるかが 女としての値打ちで 量よりも質が大事で、自分が産んだ子供に この親の元で生まれて良かったと思ってもらえる …幸せだと感じて貰えるかが替りの存在しないたった一人の母親としての値打ちであること。

それを忘れないで欲しい、M美のような後悔しても手遅れになってしまう母親やM美の子供のような 馬鹿な母親を持った被害者が 少しでも減ってほしい。

そう思います。

【不倫で人生を狂わせた女の話】前編はこちら